ShunChecker rev.2
備考
本ドキュメントは ShunChecker rev.2 用のものとなります。
| rev.1 | rev.2 | |
|---|---|---|
| USB | Type-B mini | Type-C |
| 起動時 | 「ShunChecker」の文字が表示 | Shunkeiロゴ・バージョンが表示 |
| 本体ボタン | なし | あり(3つ) |
rev.1 でもバージョンでも基本的な使い方は同じですが、 波形確認機能やゲイン調整機能は rev.2 のみとなります。
特徴
- 2μsの精度でGlass-to-Glass(カメラに光を入力してからディスプレイが光るまで)遅延測定をすることができます。立ち上がり・立ち下がり測定が可能です。
- USB-C給電で動作し、屋外の測定に便利なスタンドアロン動作、詳細な分析に便利なPC接続が可能です。
- 測定波形を内蔵LCD、ブラウザ上で表示することができ、遅延測定結果をCSV形式で保存することができます。分析に便利です。
- ShunChecker遠隔測定版では内蔵のOCXOによる高精度な時刻保持と別売りGPSモジュールによるPPS信号を用いた、遠隔地間の1-Way測定(折り返し無しの片方向遅延測定)が可能です。また、映像の同期タイミングによる測定の一貫性があることを検証しています。

使用方法
- LEDモジュールをLEDポートへ、センサモジュールPT1ポートへ付属の3.5mmプラグで接続します。 PT2は未使用です。センサモジュールは背面に穴が開いており、LEDモジュールよりも正面の開口部が小さいことが特徴です。 ※間違えて接続するとセンサ回路が破損する恐れがあります。十分ご注意ください。

背面図

正面図
- USB-CケーブルとPCを接続し、ShunChecker Webアプリにアクセスします。

- PCアプリケーションを起動ボタンを押下しシリアルポートを選択します。

キャリブレーションについて
正しく遅延測定をするためにはセンサのキャリブレーションが必要です。ディスプレイの遅延要素は大きく、10ms単位で遅延が変化することもあります。正しく測定するためにディスプレイごとに調整をおすすめします。
キャリブレーション方法
センサの背面の可変抵抗を回して調整することでゲインを調整できます。ディスプレイを光らせている(白)時に、センサ測定値(縦軸)が減少しはじめるギリギリに調整すると良い結果が得られます。縦軸の最大値は4096(12bit)です。
ゲインが大きすぎると、数値が飽和しますので立ち上がり判定までにかかる時間は早くなりますが立ち下がりに時間がかかるようになります。 ゲインが小さすぎると立ち上がり判定までかかる時間が長くなり、立ち上がり時間が延び、立ち下がり時間が短くなります。
ディスプレイが変わると輝度が変化するのでディスプレイごとの調整をおすすめします。

背面図